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NEW! 北坂養鶏場。新入社員がつくるみんなのウェア

2020.10.27

山と海に囲まれた、見晴らしの良い養鶏場

私たちlid研究所が一緒にウェアを製作した北坂養鶏場は、兵庫県の瀬戸内にある淡路島は海も山も近くて、とても見晴らしの良い養鶏場。「あたりまえのことを、大切にしたい」という想いのもとに、毎日鶏のいのちと向き合い、餌や水にもこだわった養鶏場です。

一緒に働くメンバーが、北坂養鶏場の宝物

「北坂養鶏場で働きたい!」と入社してきてくれた新入社員や先輩方が僕のたからものです、と話し手の目をまっすぐ見て話す姿が印象的な北坂社長。

限られた人生の中でたくさんの時間を養鶏場で過ごすのだから、自分たちの仕事や夢、悩みごとなど、たくさん話す機会をつくりたい。そんな社長の思いから、新入社員のみんなと北坂さんは月に1回、自分たちの仕事について、ゆっくりと話す時間を設けています。

 時にはゲストを呼んで社員のみんなとお話する機会をつくり、本質的に自分たちの仕事や人生に向き合う時間を大切にしています。人を大切にする養鶏場だからこそ、卵ひとつひとつの個性を大切にし、スタッフのみんなもお互いを尊重しあうことで、美味しい卵を皆さんの元にお届けすることができると北坂社長は語ります。

switch wearとの出会い

先輩たちから学び、自発的に仕事について学ぶ機会を作ろうという北坂社長の考えから、switchwearの企画が始まりました。自分たちの仕事を振り返り、何度もみんなで話をする機会をつくりました。

・どんな役割分担がある?

・今、どんなことに悩んでいる?

・これから挑戦してみたいことは?

そんな質問をみんなで話しながら、自分たちの仕事をより深く理解し、課題を解決していく。switch wearの企画を通じて、身に着けるものの機能を整理する思考によって、「自分たちが普段どんな役割を担っているのか」を本質的に考える機会となりました。

・鶏のお世話をする人

・卵の健康を確認して、パッケージしていく人

・出荷をする人

・直接買いに来てくれるお客さまとお話する人

いろんな人の力があつまって私たちにたまごを届けてくれています。淡路島だけでなく、全国からたくさんの料理人や家庭に愛されている北坂養鶏場のたまご。この場所から産まれたたまごがたくさんの人を魅了する理由は、それぞれの役割への責任感とおもてなしの気持ちだということが、新入社員のみなさんとの話の中で見えてきました。

新入社員のお仕事について、まずは知ることに

鶏のお世話をする農場の仕事と、GPセンター(卵の選別包装センター)の仕事があります。

GPセンターでは、機械からパックが流れてきたら、汚れがないか、割れてないかなどを確認しながらコンテナにつめていきます。北坂養鶏場では卵のひとつひとつのサイズを個性として、とても大切にしているので、サイズを仕分け、ラベリングすることも大切なお仕事のひとつです。GPセンターではパックの上から卵をみることが多いですが、男性の柴田くんはコンテナを冷蔵庫のところまでもっていったり、パレットを積み上げたり、班ドリフトを操作したり、と、汗をかく仕事も多いと話してくれました。

「スタッフのみなさんの困っていることを見つけて、補助する役割でもあります。」と柴田くん。機械はとまってくれないので、機敏な行動が求められることが多く、スタッフどこかの動きがとまってしまうと、全体がとまってしまうので、トラブルを解決しながらできるだけ全体の動きを止めないように意識しているそうです。

どんなアイテムを作りたい?

お仕事の話を十分にしたあと、みんなでどんなアイテムがつくりたいかをじっくり話しあいました。作業のときにも使えて、マーケットなどでお客さまと接するときも魅力的なデザインを身に着けたい。そう話すメンバーたち。そこで、まずはGPセンターでも、マーケットなどイベント出店でも活躍できるエプロンを開発してみることにしました。

GPセンターでは、卵の黄身や白身が洋服につくこともあるので、汚れがつきにくい、または汚れがついても、気にならない素材をつかったアイテムにすることが大切。ペンをすぐに取り出せることが必須!などいろんな意見が交わされました。

エプロンをつくろう

みんなでいろんなかたちのエプロンを試着したり、いろいろな生地をさわってみたりしながら、どんなエプロンにしていくかを何度も打ち合わせをしました。この様子は次回の記事でご紹介したいと思います。